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“英語が話せる子”が、世界で孤立する日

英語が話せることは、もう“武器”ではなく“前提”になってきています。

小さな頃から英語教育を受け、ネイティブのような発音で話す子どもたち。

発表会では堂々とし、海外の映像コンテンツも字幕なしで楽しむ。

一見、未来は明るく見えるかもしれません。

けれど、世界の中に出ていったとき、

彼らが「孤立」する場面が増えています。

伝える「内容」がないと、言葉は届かない

国際社会で求められるのは、「英語が話せること」ではありません。

求められているのは、「何を伝えられるか」という中身の部分です。

自分の考えを持ち、それを根拠とともに伝える。

相手の意見に耳を傾け、違いを認めたうえで建設的に対話をする。

こうした力がなければ、いくら言葉が通じても、信頼は生まれません。

発音や語彙の豊かさではなく、視点・教養・思考の深さが問われているのです。

“話せるのに話せない”という矛盾

実際、英語力が高いはずの子どもたちが、

ディスカッションの場で発言できなくなることがあります。

「何を言っていいかわからない」

「間違えるのが怖い」

「誰かの正解を探してしまう」

それは、言語ではなく、思考と表現のトレーニング不足によるものです。

“英語教育”が進んだ分、“考える力を育てる教育”が置き去りにされている——

そんな逆転現象が、今起きているのです。

世界に出る準備は、「英語力の先」にある

英語は、あくまでツールです。

それを通して「何を語るか」、そして「どんな態度で関わるか」が本質です。

リベスタ・カレッジでは、英語を手段としながら、

問いを持ち、自分で考え、他者と対話する力を育てています。

“話せる”ことにとどまらず、

“伝えられる”“関われる”子どもたちを育てることが、

これからの教育の責任だと思っています。

みなさまはどのように思いますか?

英語は世界への扉を開く鍵かもしれません。

でも、その扉の先で必要なのは、英語そのものではなく、

「あなたは何を考えていますか?」という問いに応えられる力です。

英語が話せることに安心せず、その先を一緒に育てていける環境を選んでいきたいですね。

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